伊那市は今年も、友好提携都市の東京都新宿区へ、アルストロメリアの花を贈り、区立小・中学校と特別支援学校の卒業生3090人の門出を祝う。16日には、同市の防災コミュニティセンターで、19日の中学校卒業式に贈るためのラッピング作業をした。
この取り組みは、市の特産でもあり、生産量日本一の上伊那産アルストロメリアを卒業記念として贈ると同時に、同市の魅力を知ってもらうことが目的。2017年度から毎年行われ、今年度は全40校に花を贈呈する。
この日は、市やJA職員ら17人が中学校10校へ向けた発送準備をした。ラッピング作業では、ピンクや黄色などさまざまな品種のアルストロメリア1150本を1本ずつ丁寧に包装。包んだ花には、卒業祝いのメッセージや「未来への憧れ、持続」というアルストロメリアの花言葉を書いたカードを添えた。
同市文化スポーツ部文化交流課の登内茂利係長は「アルストロメリアは、色鮮やかで卒業にふさわしい花言葉を持つ。花を贈ることで伊那市の魅力を少しでも感じてほしい。生産者がこの日に合わせて栽培してくれた花をぜひ楽しんでほしい」と笑顔を見せた。
特別支援学校分は18日、小学校分は20日にラッピング作業し、各学校に発送する予定だ。