JA上伊那営農経済部は3月5日~8日の4日間、ぶどうの幼木剪定巡回を行った。定植1~5年目の幼木を対象に、早期成園化を目的としている。同JAの担当指導員3人が申し込みのあった25の園地を巡回し指導した。
近年シャインマスカットの人気によりぶどう生産者が増加傾向にあるが、病気に弱く栽培が難しいため、同JAではこまめな防除や細かい管理を各園地を巡回し指導している。幼木の巡回は、生産者それぞれの園地で主枝延長枝の「残す枝」や「芽の数」、剪定の位置の確認、樹勢や仕立て方の確認など、園地に合わせて個別に指導することで指導会と比べ、より園地にあった指導が受けられると好評を得ている。
9日、宮田村で昨年就農した小島賢吾さん(39)の園地では、定植2年目の幼木を確認した。小島さんはハウスと露地で栽培しており生育差があるため、生育にあわせた管理方法などを現地で確認。早期成園化のため、切り戻した枝の長さは適切か、どの芽を伸ばしたらよいかなどの指導を受けた。
小島さんは「自らの園地にあった指導をしてもらえるのでおかげ。心強いし、安心できる」と話した。