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ブドウの出荷者をめざして一歩 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 10, 2025 2:30:00 AM

長野農業農村支援センターとJAが共催する、ブドウの初心者・初級者向けの栽培講座「グリーンセミナー」が3月6日、修了式を迎えた。2024年度は18人が受講。技術や知識の習得や出荷販売を目指し、生育に合わせて5月から8回に渡ってほ場やJA施設で、無核品種の栽培に用いられる短梢栽培について、段取り、基礎技術や基礎用語などについて学びを深めてきた。
修了式は、長野市松代町のJA松代農業総合センターで開催し、12人が出席。8回のうち8割以上出席した受講生12人に対し、修了証を授与した。自家用栽培に取り組み始めたという受講生の女性は、「自分で楽しめるようにと植えたもので、何にも知らずに作っていた。習った通りに作業をすすめて、やっと“ブドウ”になった」と講座の成果を掴み、「今後は少しずつ増やして出荷までいければ嬉しい」と意欲を見せていた。
JAを代表し、石坂裕一JA営農販売部長は「令和6年度は高温猛暑により品質低下も発生したが、ブドウの出荷販売は13億円を超え、良い成績を残すことができた。令和7年度は春が早く、高温猛暑も予想され天候に左右されるが、JAでも皆さんの支援をしていくので基礎知識を元に、ぜひぶどう部会に加入していただきながら、JAへの出荷にも挑戦してもらいたい」と要請と激励をした。セミナーほ場を提供した園主の萩原久光さんは「ブドウは脚立もいらず、一房一房細かく芸術作品を作るようであり、特に女性に向いている。販売も好調であるのでぜひ張り合いをもって取り組んでいただければ嬉しい」と話した。
長野農業農村支援センターとJAでは、2025年度もセミナーを計画し、ブドウの生産振興と産地力強化に取り組んでいきたい考えだ。