JA大北は3月5日、小学校高学年(新5年生)向けの食農教育補助教材「農業とわたしたちのくらし」を松川村教育委員会に寄贈した。寄贈式にはJAの武井宏文組合長と松川支所の藤澤賢二支所長が出席し、JAの武井宏文組合長が教材を古畑元大教育長に手渡した。この教材は3月中にJAの支所や事業所から、管内の5市町村にある小学校13校へ計550冊を配布する。
教材はA4判、全27ページ構成で、日本の農業や農畜産物がどのように生産され、流通を経て届けられるかを、写真やイラストを用いて視覚的にもわかりやすく解説している。JAバンクアグリ・エコサポート基金の支援で2008年から毎年作成され、子どもたちに農業や食、自然環境、それに関わる経済活動の理解を深めることを目的としている。今年の2025年版では、人気のある「米ができるまで」の単元に、自宅で食べている米の銘柄を調べる新たなワークが追加され、より興味を引きやすい内容に改訂された。
武井組合長は「農業への関心をさらに強め、食の大切さや自分たちが食するまでの過程を理解してもらえれば」と期待を込めた。また、古畑教育長は「教材を活用し、地域農業の魅力を伝えるとともに、食材が体に取り込まれる過程や朝食の重要性についても学ぶ機会にしたい」と感謝を述べた。