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ブドウ販売額107億円 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 5, 2025 3:00:00 AM

JAながのは、2024年度のブドウ販売額が107億円(前年比10%増)を超え過去最高額を記録した。順調な生育に加え栽培面積の拡大や新規就農者による出荷が増加し、全体的に出荷量が増加した。また、主力のシャインマスカットやナガノパープルに加え、新品種「クイーンルージュ®」の安定的な出荷が進み販売額を押し上げている。ブドウ全体の出荷量は119万ケース(1ケース5キロ換算)で昨年からは12万ケース(前年比11%増)増加した。
クイーンルージュは、赤系ぶどう中では糖度が高く、また新品種であることから卸市場からの注文多い。着色管理が難しく、JAでは品質統一に向けた栽培講習会や目合わせ会の他、着色管理に特化した講習会を実施し、栽培技術の向上に努めてきた。
販売では4月下旬からハウス栽培の出荷を皮切りに、8月下旬以降は露地栽培へ、11月上中旬以降は、貯蔵用の冷蔵庫を使ったシャインマスカットを主体に長期販売を可能にしている。市場流通が減る11、12月に販売できる長期貯蔵で、御歳暮やクリスマス、年末年始の需要や贈答用のブドウを取り扱う公式オンラインショップに対応し、リピーターや首都圏、中京・関西圏の新たな個人顧客の拡大に結び付いている。
輸出にも積極的に取り組み、重点輸出先の香港や台湾では、同JA産ブドウの品質評価が高いことから、高級店に並んでいる。近年は生食需要の他にも中級品やスイーツなどにも使われ需要が高い。
JAではスケールメリットを強みに、多元集荷一元販売による効率的な販売を維持し有利販売に努めていく。