JAみなみ信州女性部喬木支部の食育応援隊は26日、喬木村の喬木第一小学校6年生およそ50人に五平餅づくりの指導を行った。地域の子どもたちに食と農の大切さや調理する喜びを知ってほしいと2017年から食育活動を続けている。児童らは自分たちでつくった米と同隊と一緒につくった手作り味噌、地元でとれたくるみを使って地域の伝統食づくりを楽しみ、味わった。
同隊メンバーでJAの松島由利子理事は「五平餅はお祝いの料理としてつくられてきた大切な地域の伝統食。伝統や文化を知って、卒業間近の6年生のはなむけとして子どもたちの心に残ったらうれしい。これからもできるだけ長く食育活動を続けたい」と話した。
調理した昼神陽輝くん(12)は「つぶしたり丸めたり手間がかかったけれど楽しく作業ができた。みんなでやってきたお米づくりや味噌づくりを思い出して、愛情がこもった五平餅ができた」と話した。この日児童らは串に刺したときに落ちないようにとしっかり力を込めて米をつぶし、直径5cmほどの丸型で型をとり、2つずつ串に刺した。タレには同支部部員が用意した地元のクルミを使いゴマと一緒に炒り、すりつぶして味噌をからめ香ばしい手作りのタレが出来上がった。
同支部は長年にわたる地域貢献活動や食育活動が地域の活性化に貢献していると高く評価され、令和6年度喬木村総合表彰式で表彰を受けた。