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白ねぎ生産拡大振興大会 過去最高の8億8000万円達成 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 27, 2025 3:00:00 AM

JA上伊那野菜部会白ねぎ専門部は2月18日、白ねぎ生産拡大振興大会を駒ケ根市のアイパルで開いた。生産者やJA役職員ら約90人が出席。2024年度は計画を大きく上回り、過去最高の販売高8億8000万円(前年対比31%増)を達成した。長期目標の10億円を目指し、25年度は品質確保や反収の向上などに力を入れ、同専門部が主体となった活動で組織力の強化を目指す。
白ネギはJAの主力品目の一つ。出荷する野菜の中で最も販売高が大きく、県内でも有数の産地だ。近年、管内の新規生産者や戸当たりの栽培面積は増加傾向で、上伊那は中京・関東地域の市場からも比較的近距離のため有力産地としての期待が高まっている。
24年度は、気温の高い日が続いたことで生育が順調に進み、L級などの太物が増加。例年発生する赤さび病の影響も少なく、出荷数量は前年対比26%増の約65万ケース(1ケース3キロ)となった。
25年度は「さらなる高品質で信頼ある白ねぎ産地 目標販売高10億円!」を掲げ、効率の良い育苗や収穫作業などの機械化を検討し、反収と生産力の向上を目指す。また、専門部を主体に情報交換や勉強会を開くなど生産者の意欲向上にも取り組む。
大会では、新品種の導入に向けた優良品種選定事業の結果報告や、上伊那が開発し全県銘柄となった「ねぎ専用 一発肥料」が生産コスト削減につながることなどを共有した。
山口雅輝専門部長は「より良い産地を目指すためには、生産者同士で高い意識を持つことが必要。白ねぎ専門部がJAを引っ張っていくつもりで、一丸となって生産していこう」と呼びかけた。