JAみなみ信州と長野県は7日、飯田市の長野県合同庁舎で農業の担い手づくりの取り組み「帰農塾」の閉講式を開いた。受講生17人、同JA職員、長野県農業農村支援センター職員らが参加した。同塾では直売所などへの出荷を目指す人を対象に1年間の講座を行っている。今年度は60人が受講し出席率50%以上の44人に終了証を授与。この日代表者2人を表彰した。
梨と市田柿の専門講座すべてに出席し代表して表彰された宇都宮栄二さん(60・中川村)は「専門講座では基本的な知識や技術を再確認することができた。基礎講座の農業簿記や超獣害対策がどの品目にも活用できると印象に残った。来年度もコースを変えて受講する予定」と話した。
あいさつに立った同JA営農部の原博文次長は「帰農塾で学んだことをこれからの農業に活用し、ぜひ出荷を目指して頑張っていただきたい。わからないことはJAに相談してほしい。皆さんの農業を応援します」と話した。
帰農塾では来年度も基礎講座とぶどう、柿、なし、きゅうり、アスパラガス、ピーマンの6つの専門講座を開く(ぶどうとピーマンは来年度新設)。各コース年間5回程度講座を行い、農業の担い手育成に取り組む。