県北アルプス農業農村支援センター、JA大北、大北園芸振興協議会は、2月13日に令和7年度北アルプスりんごセミナーの第一回目を大町市のJA本所会館で開催。大町市、松川村、白馬村などでりんご栽培に取り組む生産者および新たにりんご栽培を始める生産者9人と関係者が参加した。
開講に先立ち、同センターの中塚満センター長は、「今年4月から3年間、大北地域の果樹産地の維持に向けて、担い手の確保と育成を重点計画とし、新規就農者の技術力向上を目指して、セミナーを開催する。わからないことはすぐに聞いてほしい。専門用語などがわからないこともあるが、りんご栽培に必要な基礎的な知識と技術の習得を図ってほしい」と述べた。
続いて、同センターの伊藤瑛浩(いとう てるひろ)普及指導員が講師を務め、りんごの基礎知識としてりんごの生理生態と年間作業、農薬の使い方、適正な保管管理など、防除暦に基づく病害虫防除のポイントをスライドや資料を使い、わかりやすく説明した。
参加者からは「りんご農薬『ボンドー』は褐斑病に効果があるが、果実の汚れが気になる。解決策や注意点を教えてほしい」「りんごの樹体は何度まで耐えられるか」といった質問が寄せられた。本セミナーは12月下旬まで全6回開催する予定。