JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は2月14日、若手生産者意見交換会を駒ケ根市のアイパルで開いた。2024年度の実績と25年度の計画を確認。グループワークで生産力強化に向けた取り組みについて意見を交わした。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つで、長野県一の生産量を誇る。JAでは10億円産地を目指し生産拡大を進めている。今年4月には、生産者の作業負担軽減や品質の均一を図るための共選化が本格始動する。
意見交換会は就農3年以内や50歳以下の生産者が対象。さらなる生産振興やこれからを担う若手生産者の交流を深めることを目的として、毎年開催され今年で3回目となる。
同日には、若手生産者や専門部役員、JA担当職員ら約40人が出席。4グループに分かれ、新規で生産するにあたり困っていることや、生産力強化に向けた共選化や栽培技術、高温対策について意見を交わした。
生産者からは「共選化で変更になる出荷規格に合わせた栽培方法の確立」や「耐暑性のある新品種の導入」などを期待する声が挙げられ、反収向上に向けて情報共有が求められた。
野澤典生専門部長は「販売額10億円を達成するには若手生産者の力が重要。一大産地になれるよう、みんなで情報を共有して、より良い生産を目指していこう」と呼びかけた。