JAみなみ信州ぶどう部会と同JAは6日、飯田市の同JA本所で2024年度ぶどう推進大会を開いた。同部会員、同JA役職員、全農長野、市場関係者ら83人が参加した。今年度は2028年までに販売金額10億円を目指す「プロジェクトX(テン)」の初年度。「前年比120%の成長』『販売金額1億円向上』を達成し、着実に産地づくりを進めている。
同部会の宮下幸一部会長は「生産者の栽培努力、関係者の皆さんの協力により目標を達成できた。10年後を見据え産地をさらに盛り上げていきましょう」とあいさつした。
同プロジェクトではシャインマスカット、ナガノパープル、クイーンルージュを振興品種として指導会・格付けの徹底、同JA最高品質商品「輝房®」を主軸にした産地づくりで品質県下NO,1を目指している。24年度はシャインマスカット、クイーンルージュでの品質差が目立ち、部会全体の栽培技術の向上が必要とした。特に取扱数量前年比216%のクイーンルージュは着色不足が課題。25年度は同JA独自の出荷基準を設け品質向上を図り、輝房の受け入れを開始する。
今年度は輝房®の出荷規格目揃い会初開催、施設化の推進、ギフト対応の実施など生産者の手取り向上に取り組み、販売金額5億8,283万1,968円(前年比123%)、取扱数量5万2,340ケース(1ケース5kg、前年比118%)となった。市場からは高品質で信頼の産地と評価され、収量増とともにさらなる産地全体での品質の安定を期待するとした。
同JAの寺沢寿男組合長は「非常に勢いのあるぶどう部会。これからも計画に沿い成長していくと期待している。目標に向かって部会員、JA、関係者で一致団結し頑張りましょう」と話した。