花き部会花木専門部は2月18日、長野市篠ノ井のほ場で「ロシアンオリーブ」のせん定講習会を開いた。栽培に取り組む専門部員3人が参加し、長野農業農村支援センターを講師に、せん定技術を学んだ。
「ロシアンオリーブ」は、オリーブの葉に似たシルバーがかった小さく繊細な葉と、しなやかで柔らかい枝が特徴のグミ科の樹木。JA管内では、振興する花木「ユーカリ」の出荷がない時期に切り花出荷をしている。初出荷から丸6年が立ち、出荷量は約9,000本。平均単価も安定してきている。しかし栽培方法が確立しておらず、作業は手探り。支援センターの指導の下、主に部会員の積み重ねた経験を共有しながら栽培を進めている。せん定方法も一般的な花木のせん定を基礎に、樹勢や切り花として出荷できるような枝ぶりを作れるように話し合い、出席者間で考え合いながら技術を共有した。出席者は「木によって違いが大きくて作業が進めにくいが、今日お聞きしたことを基本にしてせん定につなげたい」と話した。JAでは、生産者からの聞き取りなども行い、生産者と栽培方法を共有・研究しながら出荷販売につなげ、新たな生産者も募っていきたい考えだ。