JAあづみは4日、安曇野市で「第13期生き活き塾修了式」を開いた。塾生23人は、2年間で21回の規定講座を修了。協同組合の原点である相互扶助の心や、身近な農業と食、福祉の現状や課題を学んできた。
修了式では、塾長の宮澤清組合長が「生き活き塾の価値は、自らがすすんで学び、実践する、『学んで実践』である。それは協同組合が目指したものであり現在もこれからも、安曇野に心豊かなふれあいの里を築くために、その中核としての活躍を期待する」と挨拶した。塾生に修了証を手渡し、塾生代表の西山直美さんが謝辞を述べた。
修了式後は、元日本協同組合学会会長の田中夏子さんが「地域に拓く協同の営み~学んだことを暮らしと社会に活かそう」をテーマに講演した。
同塾は「学んだことは家庭で実践・地域で実践」を合言葉に1999年から延べ1,083人が受講。講座では、各講座で大学教授や県議会議員などの講師を招き講演会を開催。他にも、たんぱく質に着目した料理教室の開催や、塾生が当番制で畑を管理しダイコンやほうれん草など様々な野菜を収穫してきた。
生き活き塾から6つの協働活動が生まれ、修了生は活動を通じて現在も地域で活躍している。活動には、遊休農地で菜の花や食用油専用のヒマワリを育て、JA管内の学校給食センターに贈る「菜の花プロジェクト」や育てた野菜などを販売する「ふれあい市」などがある。
塾生は、学んだことを活かし家庭や地域で実践するために、今後も協同活動に励んでいく。