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長野市の農業振興へ連携確認 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 6, 2025 3:00:00 AM

長野市農業協同組合協議会(JAながの、JAグリーン長野)は2月4日、長野市役所で開かれた「長野市農政懇談会」に出席した。長野市経済振興議員連盟(長野市議会親友会)が主催し、長野市農業委員会、市農林部、両JA組合長が出席。また、今回初めて長野市農業青年協議会役員2人も加わった。各団体が農業振興にかかる取り組みや振興方策を報告し、農業を取り巻く課題解消に向けて、各農業関連団体の連携を確認した。
議事では、長野市農業委員会青木保会長を議長に、JAグリーン長野・JAながの・長野市農業委員会・長野市経済振興議員連盟が順に2024年度の取り組みを報告。JAグリーン長野石坂裕一営農販売部長は、販売農家や新規就農希望者らを対象とした「グリーン営農相談センター」の開設とこれによる農業者支援に注力していることや、果樹産地として果樹苗木購入費への助成を行政の補助事業を使って行うなか、さらなる果樹振興につなげるべく、JA独自の補助事業の活用も検討していることを報告し、行政の補助施策の拡充を要請した。JAながの小林芳則営農部長は、営農支援対策として2022年から24年の3カ年において出荷ダンボールや肥料等生産資材に対して3億5千万円ほどの補助を行っていることを報告するとともに、高温対策を最重要課題として、次期3カ年において高温耐性品種を増やしていくことを報告した。
自由討議では、長野市農業青年協議会加藤英夫会長が、農業委員会に対し、「担い手への農地集積をめざした“プッシュ型”の情報提供」を、JAに対しては「学校給食での地元産農産物供給増をめざした協力支援」を要望。農業委員会浅川清和参事兼事務局長は、「みなさんと“共に”取り組んでいく」と協力体制を確認。JA石坂部長は、現状において学校給食への供給していることを報告するとともに、入札制度で行われていることも加味し、「生産者から安定量を集めながら、安定的に供給できる品目を提案していくので、生産者からも(学校給食へ提案していきたい品目)について積極的に情報をいただきたい」と改めて連携を確認した。
寺沢さゆり経済振興議員連盟会長は、「ここで議論した内容は、市政や国への要望活動につながっており、非常に意義のある機会」と話し、引き続き関連団体の協力・連携を要請した。