松川村でキュウリを生産する馬場幸生さん(81)が、長野県野菜品質向上共進会で県園芸作物生産振興協議会長賞を受賞した。表彰式は1月21日、松本市の松本合同庁舎で行われた。
馬場さんは、キュウリ35アールを栽培し、40年の栽培経験を持つ。複合経営の考え方を取り入れ、短期集中的かつ大面積での収穫を実現。これにより農薬費用を削減し、所得確保に努めている。さらに、作業に使用する治具や収穫台車、自動かん水装置などを自作し、コスト低減を図っている。また、排水不良だった圃場の改良として、微生物資材を利用し、土づくりに取り組んでいる. これらの取り組みが高く評価され、今回の受賞に至った。
馬場さんは「これからも地域の農業発展に貢献していきたい」と意気込みを示し、「長年の努力が認められ、感謝の気持ちでいっぱいだ。連作障害や品質向上の取り組み、気候変動への対応など、多くの課題に直面してきたが、市場出荷に対応するため、栽培者の減少に対処し、栽培面積を拡大した。拡大に伴う負担軽減のため、自動かん水設備の導入や無農薬栽培にも取り組んだ。多くの方々の支えに深く感謝している」と述べた。