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生産者のニーズに応え指導事業の充実を図る | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jan 30, 2025 2:30:00 AM

JAみなみ信州は生産振興と担い手育成のため、指導事業の充実を図り栽培経験年数などに応じた指導会を各地で始めた。多様化する生産者のニーズに応えるため現在の指導体制を見直し、同JAでは2025年度からさらに指導体制の充実を加速したい考え。
現在の指導体制は同内容で複数会場での指導会開催、会場によっては参加者が少ないなど効率が悪いことや、平均的な技術レベルの指導で初心者には理解ができない、ベテランには毎年同じ内容で物足りないなどの課題がある。栽培指導会の見直しにより栽培経験年数別や兼業農家向け、女性向け指導会などをより明確にし開催していく計画だ。
すでに各地域で試験的に指導会を開催しており、21日、高森町のほ場で「なし初心者向け剪定指導会」を開き6人が参加した。参加した井上美和子さん(60・高森町)は「自分自身で栽培を行うようになって3年目。これまでも指導会に参加しているがペースが速く理解が難しい。今日はこれまでのことがより理解でき新しい発見もあった。自分の園地で実践するのが楽しみ」と話した。
この日は同JA営農部果実柿課なしチーフの牧野友宏技術員が指導にあたり、実際の樹を使いながら剪定に関する用語の解説からスタートした。剪定ばさみやノコギリの選び方など基本的な内容を丁寧に説明したあと、剪定の考え方などを解説しながら作業を実践した。特に棚に枝を誘引する作業では、作業効率向上のポイントにもなるひもの結び方や稔枝のやり方を何度も繰り返し説明し、参加者は手元をのぞき込みながら真剣に学んだ。
牧野技術員は「品質の良いなしを栽培するためには経験を積むことがとても重要だが、正しい知識や効率の良い作業方法を早い段階から習得することも大切。参加者が求める指導ができるよう私たちもしっかりと努力を重ね、この地域の農業が活性化するように一緒に頑張っていきたい」と話した。