JA上伊那の営農指導員が主体で構成するJA上伊那営農指導者会議は1月14日、伊那市のJA本所で新年全体研修会を開いた。JAの西村篝組合長や各支所長、営農指導員ら約70人が出席。2025年度から始まる次期3カ年計画や今後の取り組みを全員で確認し、意思統一した。また近年、問題となっている凍霜害についても学びを深め、生産性向上に向けて情報を共有した。
研修会は、組合員とJAを結ぶ営農指導員が情報や認識を共有し、農家所得の増大に向けて一丸となることを目的とする。1年間の成果と課題を振り返り、事業計画の実現と営農指導員の果たす役割の実現に向け、毎年開く。
次期3カ年計画の基本方針は「『想い』を『言葉』に 『言葉』を『カタチ』に」。主要施策の一つである農業振興戦略では、魅力ある農業経営と活力ある産地づくりを目指す。環境保全型農業に向けた減農薬栽培や有機栽培の推進、今年3月から本格始動するアスパラガスの共選化によるブランド力の向上、園芸品目の団地化などに力を入れていく。
その後、松川町の株式会社なかひら農場の中平義則代表取締役社長が、自社で開発した防霜資材を紹介し、凍霜害対策について学んだ。
西村組合長は「自分で実際に栽培したり生産者から学んだりしながら、自分の仕事に自信をつけ、誇りを持って仕事に取り組んでほしい」と激励した。