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将来を見据え果樹苗木の受け取り | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Dec 27, 2024 1:00:00 AM

JAみなみ信州は12月中旬、昨年注文を取りまとめた果樹苗木の引き渡しを各地区で行った。果樹苗木は天候不順や需要増加などにより全国的に不足傾向が続いていることから、同JAでは2021年度より苗木業者などと連携をとりながら部会員を対象に事前予約のとりまとめを行い、翌年に引き渡すことで数量確保し産地振興に取り組んでいる。今年度梨では新品種「南農ナシ6号」の苗も546本配布した。
南農ナシ6号などの苗木を受け取った高森町の湯澤俊喜さん(60)は「空いた土地を活用して地域の若い皆さんと一緒に育てようと計画している。将来を見据え期待の気持ちを込めて注文した。ここからがスタート、新しい品種に挑戦するのも楽しみ」と軽トラックの荷台に苗木を積み込んだ。
苗木を引き渡した同支所営農課の林凌永担当は「生産者の皆さんが期待を込めて植える果樹が立派に育つよう、適切な資材の提案などで精一杯お手伝いさせていただきたい」と話した。今年度分は桃・梨・りんご(フェザー苗)・柿・梅・ぶどうの6品目が対象で、同JA全体で約10,295本の苗木を各地区で引き渡した。りんご高密植用フェザー苗や桃・梨・柿の苗木は農業生産基盤強化のため次代の営農支援を行う同JAの補助事業「ネクスト・アグリ・プラン」の対象にもなっている。2023年度は8,697本(りんご6,296本、桃525本、梨968本、柿908本)の助成を行い、生産者とJAが一丸となって産地振興に取り組んでいる。