JA信州諏訪諏訪支所は12月5日、JAで初めてEV車「日産サクラ」を導入した。同支所の太陽光発電パネルから給電し、CO2の削減に繋げる。有事の際の給電活動にも役立てる。取組みを広くPRし、「なくてはならないJA」としての存在発揮、地域貢献に資する考えだ。
同支所は2021年に新築。自家発電による電気使用量の削減を目的に、屋根部分に太陽光発電パネルを設置した。年間自家消費量は2万5,016Kwh、年間削減額は83万4千円を試算している。
EV車は、経営管理基本方針に沿い策定した重点項目「脱炭素社会に向けた取組み」の一環で導入を決めた。年間CO2削減量は8.7トンを試算している。
太陽光発電システムとEV車の連携で、災害時など有事の際は電力が不足している施設への給電活動を行うことができる。今回は、地域活性化に向けた取組みに対し支援される農林中央金庫の「ふるさと共創事業」の助成金を活用した。
主に運転する同支所金融渉外係の山崎佐衣子主任は「SDGsに繋がり、PRにもなるのでJAも導入してほしいと思っていた。静かで運転もしやすい」と話す。
小口和宏支所長は「日々の業務から地域貢献でき、『なくてはならないJA』に繋がる取組み。山道以外の運転が主で給電場所があるなど、EV車が選択できる支所ではさらに普及させ、JA全体で地球環境に配慮した事業運営を行っていければ望ましいと思う」と語った。