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2025年度トルコギキョウ品種説明会 来シーズンの栽培に向けて | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Dec 11, 2024 2:30:00 AM

JA上伊那花き部会トルコギキョウ専門部は12月4日、2025年度トルコギキョウ品種説明会を伊那市のJA本所で開いた。生産者57人が出席。新品種の説明や管内の品種構成などを説明した。
トルコギキョウは同JAの主力品目の一つで、昨年には日本一の出荷数量となった。上伊那地域で育種した高耐病性品種や花型、色に特徴のある品種などのオリジナル品種は50を超え、JA出荷量全体の85%を占める。管内の苗は、共同育苗として若手生産者が中心となって全量を播種する。
24年度は、6月ごろから気温が高い日が続いたことで例年より1週間ほど出荷が早まったが、病害虫の影響も少なく、本数・品質ともに順調な出荷となった。
説明会では、オリジナル品種の開発に取り組む株式会社フロムシード(伊那市)が、25年度の新品種の特徴を紹介。オリジナル品種の採種状況なども説明した。また、上伊那地域全体の栽培時期を長くするために育苗庫の温度を収穫時期に合わせて変える作型適応苗や、土壌消毒の労力削減が期待できる太陽熱土壌還元消毒の試験結果を共有した。
JA担当職員は24年度の出荷を振り返り、色ごとの出荷割合など市場の要望に応えるための品種構成を説明。「個人ごと色の偏りがなく、リレー出荷ができるような作付けを心がけてほしい」と呼びかけた。
山崎正人専門部長は「自分の圃場に合った品種を選び、しっかり出荷につなげてほしい。1本でも多い出荷本数を目指していこう」と呼びかけた。