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サンふじ 選果徹底で数量確保へ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 20, 2024 4:00:00 AM

JAグリーン長野で、主力のリンゴ「サンふじ」の出荷が11月下旬、本格化した。今年は生育期の温暖な気候によって、カメムシなどの害虫、炭そ病などの病害の発生が多く、果実品質に影響。加えて、収穫直前の降雨によって果実面の裂果も発生するなど、数量減少を懸念する厳しい年。JAでは生産者に対し一次選果の徹底を求め、市場出荷に満たない果実(規格外品)は、特別集荷と家庭用向け品として販売、生産者の手取り確保に努める考えだ。
長野市信更町の信更果実流通センターでは出荷本格化を前に、11月12日に目揃会を開催。営農技術員が見本果を示し、通常出荷が可能なもの、家庭用向け品としてオープン箱出荷をするもの、加工・果汁用にするもの、また、着色や果形、大きさなどの基準を説明。生産者は資料と見本果を見比べながら、それぞれの基準を統一した。生産者の一人は「今年は虫の被害が思ったよりも多く残念。できるだけ良いものを出荷していけるようにしたい」と話した。
JA流通センターでは4か所で選果を11月11日から開始。温暖な気候で収穫作業が遅れていることもあり、選果数量は少なめに推移。JA営農販売部販売課担当によると、20日にようやく計画の2割の選果ができ、25日以降ピークを迎える見込みという。家庭用向け品は、サンふじの即売会や地域のイベント、また、センター直営の直売所などで販売し、生産者の手取りにつなげたい考え。市場出荷量は85,000ケース(1ケース=10kg)を見込み、中京・関西・地元・関東市場へと出荷する。