JAあづみ女性部穂高支部は13日、安曇野市の畑で育てている「吉蔵ねぎ」を収穫した。女性部員や地区理事、JA職員ら31人が参加。80cmほど伸びたネギを次々と優しく引き抜き、軟白部の枯れ葉を2~3枚剥いたあと、2kgずつ丁寧にひもで束ねた。
「吉蔵ねぎ」は分げつの少ない光沢のある太ネギで、肉質が軟らかく耐病性にも優れるため栽培しやすい。甘みがあり、シャキシャキとした食感で香りも良いため、煮ても焼いても美味しいのが特徴だ。女性部の交流も深めながら、20年前から続いてきた「吉蔵ねぎ」の栽培は、苗の供給先の高齢化などにより、今年が最後の収穫となった。地域住民などから販売に関する問い合わせも多く、地域の学校給食に50kg提供するなど、年々ファンを増やし愛され続けてきた。4月中旬に約8アールに1万本を本定植し、ねぎ部長の浅川寿美子さんらが中心となり、土寄せや草取りなどの管理作業を続けてきた。浅川さんは「今年の猛暑にもめげず、昨年よりも太さがあり、真っすぐでいう事なしの最高のネギになった」と嬉しそうに話した。収穫したネギは16日、同JA穂高支所主催の「吉蔵ねぎ・新米・リンゴ~秋の収穫祭~で、1束(2kg)500円で販売し大盛況だった。来年以降の活動はまだ未定である。