県内JAの話題

サンふじ収穫祭 家族で楽しむリンゴオーナー制度 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 13, 2024 3:00:00 AM

JA信州うえだの子会社、信州うえだファームが運営する上田市の塩田東山観光農園で、11月9日にリンゴオーナー制度に登録した70組、約300人がリンゴ「サンふじ」を収穫した。このオーナー制度は、上田市の姉妹都市である神奈川県鎌倉市民を対象に募集され、今年で20年目を迎える。
地元の果樹農家と信州うえだファームが提供するリンゴの木にオーナーが登録し、各オーナーは1本の木のオーナーとなり、その木に実ったリンゴを全て収穫して持ち帰ることができる。午前9時前から、オーナーたちは続々と農園に到着し、東山地区と奈良尾地区にある3つの園地に分かれて「サンふじ」を収穫した。
参加者は脚立を使いながら協力し、収穫したリンゴを贈答用の段ボール箱に詰め発送したり、自家用車に積んだりして、収穫体験を楽しんだ。10年以上このイベントに参加している家族もおり、「子どもたちも楽しみにしていて、収穫したリンゴは3家族で分け、そのまま食べたりアップルパイにして楽しんでいる」と語った。
収穫に参加した子どもたちは、リンゴを落とさないように慎重に作業を進め、中にはリンゴを両手で持ち、大きな口を開けてかぶりつく姿も見られた。「甘くておいしい」と満面の笑顔で話す子どもたちの姿が印象的だった。
「サンふじ」は、甘さと酸味のバランスが絶妙で、しっかりとした果肉が特徴の品種である。鮮やかな赤色の果皮は見た目にも美しく、食味の良さから多くの人々に愛されている。特に収穫時期の11月には糖度が高まり、より一層の甘さを楽しむことができる。この品種名は、「ふじ」に太陽の「サン」を加えたもので、太陽の恵みを受けて育ったリンゴを表現している。
「サンふじ」の栽培方法は無袋栽培が特徴で、リンゴは太陽の光を十分に浴びることで光合成が促進され、糖度が増し、より美味しいリンゴが収穫できる。信州うえだファームは、今後も生産者と鎌倉市民との交流を振興し、都市間交流の場としての役割を果たしていく。参加者の中には前日から市内に宿泊する方や、午前4時に鎌倉市から出発する参加者もいるなど、多くの人々がこのイベントを楽しみにしている。