JAグリーン長野松代農業総合センター(長野市松代町)で11月上旬、長芋の集荷・選別作業が本格化した。10月27日から荷受けを始めたが、生育期間中の高温や温暖な気温の推移により、収穫目安となる蔓の黄変・撤去作業が遅れ、掘取作業にも影響。センターでは11月5日から選別作業を開始。例年より10日ほど遅れ、昨年と同時期のスタートだが、「長さ」もちょうど良く、品質も上々だ。
センターでは、センター従業員が集荷した長芋1本1本丁寧に土を払い、太さや長さ、傷の有無、曲がりなどを確認し、24等階級に選別。市場出荷のほか、センター直売所で始まった贈答用やインターネットショッピングサイトJAタウンの注文分など直接販売用の荷造りを行った。同センター宮林章センター長は「ようやく長芋の掘り取りが本格するような寒い気温にもなってきたので、これからの出荷量が増えるのではないか」と期待を寄せる。
集荷に先立ち、長芋出荷に取り組む野菜部会根菜専門部では10月25日、同町2会場で出荷講習会を開催。生産者は、営農技術員の説明を聞き、等階級表を見ながら掘り取り作業に向けて意欲を高めていた。五明博彰専門部長は、これから本格化する農業機械の安全使用を啓発するとともに「芋がすごく長かった昨年に比べ、今年は掘りやすく品質も良い」と話し出荷を呼び掛けた。
営農販売部によると、今年は380トンの集荷を計画し、県内市場出荷、贈答用販売を通じて、販売拡大をめざす。あわせて、センターでは、11月15日から12月20日までを「長芋大売り出し」期間に、同センター直売所で贈答用発送受付や販売、家庭用向け袋入り品を販売し、販売拡大と生産者の手取り向上につなげたい考えだ。