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りんご高密植栽培農業機械実演会 作業機械などを実演 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 5, 2024 1:15:00 AM

JA上伊那とJA全農長野は10月22日、伊那市西箕輪の圃場でりんご高密植栽培農業機械実演会を開いた。生産者やJA役職員、メーカー担当者など約90人が参加。トラクターを動力とした作業機械や高所作業車などの紹介・実演を行った。
高密植栽培は、専用の台木(M・9台木)を利用して栽植密度を高くし、従来の栽培方法より早期の成園化、作業効率向上などを目的とした栽培方法。県でも農家の所得向上に向けて、より多収量を狙える栽培方法として積極的に導入を進めている。
上伊那管内は全国的にもりんごの高密植栽培が進んでいる地域。毎年10000~20000本の苗が植え替えられ、面積も増加している。一方で、水稲や畑作物などに比べて高密植栽培の機械化は遅れており、さらなる多収量や作業効率向上に向けての課題となっている。
実演会では、メーカー11社それぞれが展示品の特徴や利点を紹介。高密植栽培の先進であるイタリアの南チロル地域を中心とした欧米では、トラクターの後部に草刈機やフォークリフトなど作業機を付け替えての作業が主流になっている。この日は現地で使用されている様々な作業機械などが紹介された。ほかにも、高所作業車や防除機器なども紹介。実演では動く様子などを撮影しながら性能を確かめた。
JA上伊那の白鳥健一営農経済担当常務は「より良い機械の開発につながるよう、各メーカーの機械をしっかり見て、生産者としての要望を伝えてほしい」とあいさつした。