県内JAの話題

駒ケ根あんぽ柿の加工作業が始まる 糖度、大きさ良好 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 5, 2024 2:00:00 AM

駒ケ根市にあるJA上伊那駒ケ根東支所構内の作業所で「駒ケ根あんぽ柿」の加工作業が本格化している。あんぽ柿に使用する「平核無柿」は高温の影響が心配されたが、徹底した栽培管理で例年よりも果実が大きく、糖度も高い。12月上旬までに10トンの出荷を見込んでいる。
「駒ケ根あんぽ柿」は同市の活性化や特産品づくりのため、荒廃地だった桑畑を利用して2008年から生産。糖度18度以上の柿を、添加物を使わずに加工し、1週間ほど乾燥させる。通常の干し柿よりも水分を多く仕上げることで、濃厚な甘みと滑らかな食感を楽しむことができる。
加工初日の10月29日には、地元住民8人が約400キロの柿を加工。機械で皮を剥き、一つ一つ手作業でへたを取り除いたあと、手際よくトレーに並べて専用の乾燥機へ運んだ。
研究会の木下重夫会長(73)は「特産品としても定着しつつあり、販売開始を心待ちにしてくれているお客さんもいる。糖度も十分なので、ぜひ多くの人に味わってもらいたい」と期待した。
同研究会が作るあんぽ柿は、JA農産物直売所ファーマーズあじ~ななどの地元直売所や管内A・コープ店で販売されるほか、県内外へも出荷している。