JA上伊那花き部会アルストロメリア専門部は10月16日、アルストロメリアの試作圃場展示と次年度導入品種説明会を開いた。来春の改植に向けた品種選考に役立ててもらうことを目的に毎年開いている。生産者らは圃場で新品種の生育を確認し、種苗会社の担当者から説明を受けた。
同専門部では優良選定事業として、管内2カ所の試作圃場で新品種や管内で栽培実例のない品種を栽培。定植1年目や2年目の品種特性、より正確な特性を確認するために本数を増やして栽培している品種の生育状況などを確認し、新品種導入の際の参考としている。今年は、新たに66品種の栽培に取り組んだ。
この日、伊那市の試作圃場には生産者22人が訪れ、試験栽培1年目の品種の生育を確認。生育調査の記録や立ち姿、花の色を確かめながら、JA職員や生産者同士で意見を交わした。
その後、同市のJA本所で開いた説明会には生産者22人が出席した。種苗会社4社の担当者や、苗の原産地オランダから来た担当者がおすすめの新品種を紹介。近年、重要視されている耐暑性など品種の特性を説明した。生産者は各社が持ち寄った新品種を手に取り、室内で見た時の花の色や形などを確認した。
生産者は「今年も夏場の気温が高かったので、その影響も自分の目で確認しながら新品種の生育状況を確かめた。色や特徴を確認しながら自分の圃場に合った品種の導入につなげたい」と話した。
同JAでは、10月下旬から来春の改植に向けた個別相談会なども行う予定だ。