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高校生へ郷土食を伝える 女性部が授業で講師 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 15, 2024 1:00:00 AM

JAみなみ信州女性部は、9月30日から10月10日までの4日間、飯田市上郷の飯田女子高校3年生を対象に郷土食を伝える授業を行った。4つのクラスごと行い、同部本会役員とエプロンサポーターが講師を務めた。同校ではこれまでも地域の人を講師に、地元に伝わる郷土食づくりの実習授業を行ってきていたが、2021年からは郷土食に加え地元農産物を使った料理を教わろうと同女性部に講師を依頼。同女性部が地元食材や栄養にこだわり考案したレシピを調理している。
2日は3年3組の生徒34人が6班に分かれ、講師の指導のもと三色おはぎ、高野豆腐の卵とじ、酒粕入り豚汁、きのこの浅漬けの4品を作った。生徒は材料の切り方や調理方法を講師に質問しながら作業を進め、試食までをおよそ2時間の授業で郷土の味を学んだ。
川畑琉琉さん(17)は「おはぎは初めて作ったが皆で協力しきれいにできた。どの料理もおいしく、家とは違う味付けも新鮮だった」と話した。
同女性部の伊原郁部長は「地元の食材を使い、調理することで郷土と食への関心をより深めてもらえればうれしい。いつか家庭を持った時は次の世代へと繋いでいってほしい。若い皆さんと交流しながら楽しく作業ができた」と話した。
家庭科担当の三浦ゆか教諭は「地域の皆さんの協力で、郷土食に触れる貴重な経験ができありがたい。就職や進学で地域を巣立つ生徒もいるが、郷土食を調理し食べる事で地元を思い出し郷土への愛着を深めてほしい」と話した。