JAグリーン長野と長野農業農村支援センターは10月13日、「トルコギキョウ見学会」を長野市篠ノ井の生産者のほ場で開いた。JA花き部会主力のトルコギキョウの生産拡大をはかる目的。JAが主催する農業初心者向け講座「グリーン農業講座」と合同開催し、9人が参加した。
会場では、長野農業農村支援センター職員が、トルコギキョウの栽培の流れ、経営指標(収支)などを説明。トルコギキョウはビニールハウス施設など初期投資が必要であるものの、単価も冠婚葬祭需要の高さから安定し、作型の選び方で経費を抑えて栽培もでき、「手間をかけただけ収入になる品目」であることを強調した。JA営農技術員は現状の栽培者数や出荷状況、ハウス導入に関する費用や補助事業などを説明。また、他の花き品目も紹介し、花き栽培への積極的な挑戦を促した。
ほ場主の山岸正之さんは、「トルコギキョウは冠婚葬祭に向き、作りやすいなど新しい品種も毎年たくさん出てきて、やりがいがある。ぜひ仲間が増えたら嬉しい」と呼びかけた。出席者は「ハウスが必要とのことで、第一印象は難しいなと思ったが、選択肢の一つとして、今後考えていきたい」と話した。
JAと長野農業農村支援センターでは、今回の受講生のうち希望者とトルコギキョウ栽培初心者などに対し、栽培期間を通じて栽培体験学習ができる「花き栽培セミナー」を来年2月に開講する予定。トルコギキョウ栽培者の確保と出荷販売へのサポートにつなげたい考え。