JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は9月24日と25日の2日間、管内5会場で秋の栽培講習会を開いた。このうち、24日に駒ヶ根市のアイパルで開いた講習会には専門部員31人が参加。10月以降の管理について確認した。
アスパラガスは同JAが取り扱う野菜の中で2番目に販売高が大きい品目。県内トップの産地で市場からの期待も高く、同JAは10年後をめどに販売高10億円を目指して共選化などを進めている。
今年の出荷は、連日の猛暑により7月下旬の出荷量がやや落ち込んだものの、9月上旬までで昨年対比106%、販売単価も106%とともに高くなっている。
10月~11月は養分転流期となり夏芽の萌芽が止まり、貯蔵根に養分を蓄える時期となる。正しい管理を行えるかどうかで来年の春芽の数量に影響を与える。同JA担当指導員は、収穫痕と来年度の芽の数量が比例することを説明し、養分の無駄使いを減らすために定期的に圃場に入り若茎の排除をするよう指導。また、貯蔵根へ養分の転流を促すための肥料を散布するよう呼びかけた。また、病害虫とその対策についても説明した。
同JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「養分転流期は来年の春芽にとって重要な時期。上伊那のアスパラガスは市場の引き合いも強いので、大切に管理してほしい」と呼びかけた。