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ナス栽培 私たちが基準となる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 11, 2024 3:00:00 AM

伊那市の農事組合法人はるちかのハウス部は、育苗後のハウス利用としてトルコギキョウのほか、昨年からナスの栽培を始めた。9月21日、2期目の収穫期を迎え、ハウス部員6人が大きく張りのあるナスを収穫した。
同部では以前、ミニトマトを栽培していたが、収穫時期には高温になるハウスの中で1日中作業しなければならないため、近年の酷暑による熱中症の心配や部員の高齢化による作業負担の大きさなどの課題があり、栽培品目をナスへ変更した。管内ではハウス栽培の例がなかったため、部員5人で愛知県へ出向いて栽培方法を学んだ。
ナスに替えたことで、ミニトマトと比べて収穫・選別で1日あたり約3時間と大幅な時間短縮ができ、実割れも起きないため収量も安定、実も大きいため扱いやすくなった。また、露地栽培のナスと比べると、病気の対策は必要だが、皮が柔らかく傷もできにくい。収穫のピークは9月~10月末ごろまで。比較的野菜の少なくなる9月~10月にピークを調整することで、単価も高くなるという。収穫のピークでは1日約1000本、年間で約7tを収穫し選別している。
同部の田中二三男理事ハウス部長は「ミニトマトと比べると格段に作業が楽になった。上伊那地域では栽培基準が確立していない分、試行錯誤の毎日だがJAなど多くの協力を得ながら、私たちが品質の良いナスを栽培して認知度を高めていきたい」と話した。
収穫・選別したナスはJA上伊那へと出荷される。