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大豆オーナー事業枝豆収穫会を開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 10, 2024 2:30:00 AM

令和6年9月29日、上田市西前山の大豆オーナー畑で「大豆オーナー事業枝豆収穫会」が開催された。この畑では、地元で古くから栽培している大豆「こうじいらず」が育てられている。圃場面積は約800坪である。
主催は、西塩田地区営農活性化推進組合、上田市農業支援センター、JA信州うえだ塩田地区事業部営農課。収穫会には、5月にオーナー申し込みをした家族45組のうち、24組57人が参加した。参加者は幼児から大人まで幅広い年齢層が集まり、東京、埼玉、横浜など関東圏や県内から参加した。
今年は6月27日に種まきを行い、除草や中耕作業を経て、今回参加者は自らの手で枝豆の収穫を体験した。今後は11月にりんごのもぎ取り体験、12月には脱穀した大豆のお渡し会が予定されている。お渡し会では、地元農産物の販売や、活性化推進組合女性部による手打ち生そばの販売や5月に予約した「信州塩田のこだわり味噌」が渡される予定。この味噌は、地域の伝統大豆の「こうじいらず」を使用し、「塩田産のこしひかり米」、「天然の天日塩」などこだわりの原料で中塩田活性化組合の味噌作り班員が製造している。
この事業は、信州の鎌倉と称される歴史遺産と田園風景を持つ農村地帯の特性を生かし、都市住民と消費者との交流を図るために始まった。塩田地区は昔から大豆の優良生産地であり、安全・安心な大豆を自らの手で栽培することが目的である。大豆は、しょうゆ、みそ、とうふ、納豆、豆乳など身近な食材として利用され、良質なたんぱく質とコレステロールを低下させるリノール酸を多く含む地域の伝統穀物である「こうじいらず大豆」を広めることを目指している。
この事業は平成12年から始まり、今年で25回目。収穫体験では参加した小学生も鎌での刈取りや枝豆摘みを体験した。地元の農家や活性化組合の役員から指導を受けながら、参加者は貴重な農業体験を楽しんだ。
主催者は「地元上田市に住んでいるオーナーさんでも大豆栽培をしたことがない方が多く、親指より太い茎を鎌で刈り取るのは大変だったとの声があがった。オーナーの皆さんは家族で農業体験をしてみたい方々が多いと感じた」とコメントした。
今後について主催者は「コロナ前は、大豆を使った料理を女性部の方に振舞ってもらい交流会を行っていたが、最近4年間は実施されていない。20年以上前から参加いただいているオーナーさんもおり、親から子へと受け継がれているこの事業が今後も継続していきたい」と話した。