JA信州諏訪は9・10月、諏訪地域の小・中学校、高校、特別支援学校60校に管内産花きとフラワーアレンジメントを届けている。女性部員と役職員が「秋」をテーマとしたフラワーアレンジメントづくりに挑戦。各校で児童・生徒らに思いを伝えながら手渡し、信州諏訪の花を通じた笑顔の輪が広がっている。
この取組みは2020年度、新型コロナウイルス感染拡大を受け、自粛のなかで学校生活を送る子どもたちと、花きの需要低迷に直面する生産者を支援するために始まった。
2024年度は「校舎を花でいっぱいにして元気に学校生活を送ってほしい」「花きの消費拡大に貢献し、生産者支援を続ける」という思いを込めて継続。寄贈花き総数は約2万本になる見込みだ。
茅野市のやよい生花店の仲山美代子さん指導のもと、地域ごとに4日間実施。初日の9月26日は、女性部員と役職員16人が岡谷市内15校分のフラワーアレンジメントを製作。深いオレンジ色のスプレーマムを秋らしさ感じるアクセントとし、トルコギキョウ、スターチス、アルストロメリアなどJA主力の6品目を1基につき36本ずつ丁寧に生けた。1時間ほどで、直径80センチほどの豪華なアレンジメントができあがった。
岡谷工業高校での贈呈式では、JAの小平淳組合長ら職員4人が、正副生徒会長と正副環境委員長にフラワーアレンジメント1基、カーネーション・トルコギキョウ・スターチスの切り花計300本、応援メッセージを記した色紙、「信州諏訪の花」PRポスターを手渡した。
環境委員長の藤原玲美さん(18)は「諏訪地域で多くの種類のきれいな花が栽培されていることを知ることができてよかった。校内に大切に飾らせていただきます」と感謝を述べた。
小平組合長は「信州諏訪は県内有数の花の産地。標高の高さを生かして高品質な花き栽培を行い、全国各地に届けられている。ぜひ飾って心を和ませながら元気に学校生活を過ごしてほしい」と願った。