大町市の大町東小学校5年生は、9月18日に稲作体験を行う田んぼで、昔ながらの手刈りによる稲刈りを体験した。児童たちは、学校運営協議会地域支援コーディネーターの内川篤さんや地域住民の指導のもと、稲刈り鎌を使った手刈りと天日干しを経験した。
春に自分たちで田植えをした稲を刈り取り、収穫の喜びを味わった。内川さんは、植える時に数本だった苗がたわわに実った立派な株へと成長したことを説明しながら、稲刈りを指導。児童たちは稲刈り鎌を手に田んぼに入り、1束ずつ丁寧に刈り取っていった。「ザクツ」「ザクツ」と耳に心地よい音を立て順調に刈り取り作業を行う児童もいれば、鎌が稲に引っ掛かり苦労しながら作業する児童もいたが、皆楽しんで作業を行った。体験した児童は「初めてだったけど、楽しかった」と話していた。
また、刈り取った稲は地域住民らの手を借りて束ねた。児童たちは最初、稲を上手に束ねるのに苦労していたが、大人の指導を受けるうちに、次第に手際よく束ねられるようになっていった。刈り取った稲は同校のプールフェンスにかけて天日干しにした。児童たちは「自分たちで育てたお米を収穫して、とても嬉しかった」と喜びの声を上げていた。
この米作りは、次世代の子どもたちへの食農活動に力を入れているJA大北が毎年全面的に支援している。収穫したお米は、脱穀を経て、収穫祭でのもちつきやもち米を使った料理に利用し、豊作に感謝する予定だ。