JAグリーン長野特産果樹部会なし専門部は9月24日、「南水品評会」を開催した。生産者の栽培意欲の向上と品質の統一・向上を狙ったもので、今年で3回目。専門部員が自ら厳選した1箱7玉入の南水9箱が出品され、最上位のJAグリーン長野組合長賞には、高橋正治さん(長野市篠ノ井)が選ばれた。
審査は同市真島町の真島フルーツセンターで専門部役員とJA職員が行った。審査員は、出品物の色、傷や擦れの有無、玉揃いなどの見た目を評価。加えて、審査用に箱とは別に提出された1玉について、重量のほか、糖度・硬度を陽光面・陰光面からそれぞれ計測した。計測結果をもとに、審査基準を満たしているかを確認したうえで、見た目と計測結果から点数を付したうえで褒賞を決定。最上位品は、見た目の玉や色が特に揃っており、満場一致で最上位の評価を得ていた。宮崎淳一専門部長は、「全体のレベルも高く、順位に迷う部分もあった。生産者にとっても改めて生産意欲の向上につながるのではないか」と手ごたえを感じていた。
受賞品をはじめ品評会への出品物は、生産者の要望により、東京都の中央卸売市場 東京青果(株)で、「品評会品」として、初めて全量セリにかけられる。専門部ではセリの結果なども共有しながら、生産者意欲向上と南水の出荷量拡大につなげていきたい考えだ。