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2024年産米の初検査で全量1等米に/集荷と品質向上に全力 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 17, 2024 1:00:00 AM

大町市常盤のJA大北南部低温倉庫で9月12日、2024年産米の初検査が行われた。この日までに集荷した日本酒の仕込みに使う酒造好適米「美山錦」と、早生品種のうるち米「つきあかり」の計829袋(1袋=30kg)をJAの農産物検査員5人が検査し、全量を最高位の一等米と判定した。JAでは、1万800トンの集荷を目指しており、管内11ヵ所の検査場所で検査を10月下旬まで行う予定だ。
検査に先立ち、武井宏文組合長は「今年は米不足が深刻で、消費者の期待も高まっている。JAとしては、しっかりと集荷を進めるとともに、系統出荷率を向上させ、最高品質の米を消費者に届けることを目指している。検査員の皆さんには、慎重かつ丁寧な審査をお願いしたい」と激励した。
検査員は、米袋から穀刺しで玄米を抜き出し、黒い皿の上で胴割れや乳白の有無、カメムシの斑点米がないかなどを目視で確認し、水分量も専門の検査器で計測した。米の検査では、黒色の皿と白色の皿を使い分けることで、米の品質をより正確に評価する。こうして検査された米は、いずれも一等と評価され、袋に次々と等級印が押されていった。JA管内ではこれから10月にかけてコシヒカリなどの食用米を中心に収穫のピークを迎える予定だ。