県の「信州の伝統野菜」に認定されている「牧大根」(信州地大根)の普及に取り組むJAあづみ女性部西穂高支部の牧大根プロジェクト(=降籏房子代表)は6日、安曇野市穂高牧の畑で種まきをした。
同支部は、明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」を次世代に伝えようと2006年プロジェクトを発足し、19年目の取り組み。
メンバーやJA職員ら17人が、手押式播種機「ごんべえ」を使い、地元農家から借りた畑23アールに種をまいた。メンバーらは豊作を願い、約1時間作業した。
種子は地元で採種されたものを使用。種をまいてから5日ほどで芽生え、9月中旬に間引き良い株を1本残す。11月中旬に収穫を予定し、委託分も含めて10000本の収穫を目指す。
収穫した牧大根は、一部現地で販売し、多くは漬物の「うんめぇ漬け」に加工する。大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」など同JA直売所で販売する予定。
メンバーの熊井悦子さんは「異常気象などはあるが、漬物に適した大きさの大根に育てていきたい」と話した。