JAみなみ信州は毎年全正職員を対象に農業研修を行っている。農作業を体験することで組合員との対話力の向上、つながり強化を図り毎年取り組んでいる。9日は同JAの職員10人が参加し同JA管内の圃場で市田柿の摘果作業を行った。阿智支所総務信用課の熊谷明子さんは「炎天下での作業は体力的にとてもきつかった。組合員さんから大変だとは聞いていたが、具体的な苦労が体感としてわかった。市田柿生産に携わることができたが、市田柿ができるまでにはまだまだ遠い道のり。組合員の皆さんとの会話のきっかけにしながら尊敬の気持ちを持って業務にあたりたい」と話した。
入所3年目以上の正職員を対象とした「正職員農業研修」は市田柿の生産を行う同JAのグループ会社「市田柿本舗ぷらう」の指導で南信州特産「市田柿」の生産過程の摘果、収穫、製品化作業のいずれかひとつを研修する。今後同研修は10月から収穫作業、11月からは加工作業と続き、12月までに425人が取り組む。また入所2年目までの正職員は農家での「農業・農家体験実習」を行う。
摘果作業は、余分な果実を落とし原料柿の品質を揃え、高品質な市田柿生産のため重要な良質原料柿の確保や次年度以降の生産にも関わる大切な作業。枝1本ずつ見落としのない丁寧が作業が求められ、作業時期には生産者が各地で一斉に作業に汗を流している。