JAみなみ信州は16日、下伊那郡松川町の同JA松川インター選果場で同JA早生リンゴの主力品種「サンつがる」の出荷を開始した。昨年と同日の初出荷となったこの日は、飯田市、松川町、高森町、豊丘村で収穫されたおよそ1.1トンを選果・荷造りし、中京、関東、県内の市場へ出荷した。今年は梅雨明け後の天候に恵まれ果実肥大は良好で、十分な日照時間が確保できたことから糖度が高く酸味と甘みのバランスが取れた良い仕上がりになっている。
「サンつがる」は早生種の中では甘みが強く、パリッとした硬い食感と果汁の多さから人気が高い。同JA営農部によると、今年度リンゴ全体の出荷見込み1,878トンのうち「サンつがる」出荷は600トンを予定。768トンの出荷を見込む「サンふじ」と肩を並べる主力品種となっている。出荷ピークを今月23日から9月1日頃と見込み、9月10日頃まで中京、関西をメインに関東、九州、県内の市場へ出荷していく。
同JA営農部果実柿課リンゴチーフの今井悠哉技術員は「早生品種の主力サンつがるがいよいよスタートした。糖度が高くさわやかな味わいに仕上がっている。南信州のサンつがるを多くの方に味わってもらいたい」話した。
同JAでは8月上旬から「シナノリップ」の選果を開始し、9月下旬からはシナノ3兄弟の「秋映」、「シナノスイート」、「シナノゴールド」の出荷が始まり、その後の「王林」、「ぐんま名月」、11月中旬から主力品種「サンふじ」へと出荷リレーが続く。