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夏リンゴ「シナノレッド」初出荷 甘・酸バランス良い仕上がり | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 9, 2024 1:13:00 AM

JAあづみは2日、松本市梓川の果実南部選果所でリンゴ極早生種の中で最も出荷量の多い「シナノレッド」を初出荷した。2024年産は、7月の昼夜の寒暖差により着色が進み、生育期の好天により甘みと酸味のメリハリがよく、食味は良好だ。
選果所では、選果員11人が手作業で1個ずつ傷の有無や表面のサビ、凹みなどを確認した後、選果機のセンサーで色、熟度や大きさを判定。3等級に分けて箱詰めした512ケース(1ケース=10キロ)を主に首都圏や中京、関西などの市場に向け出荷した。24年度の出荷計画は1万2733ケース(同)、生産販売金額は4853万円を見込んでいる。
シナノレッドは1983年、長野県果樹試験場で「つがる」と「ビスタベラ」を交配。1997年に品種登録された。果実の大きさは250~300gほどの中玉で、長円形、濃紅色縞状に色付く。果肉はかためで、甘みと酸味がほどよく、果汁が多いのが特徴。夏リンゴとして消費者に人気がある。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「夏場の暑さで品質低下やロス果が出ないよう生産者に呼び掛けていく。美味しいあづみ野産の夏りんごを8月下旬頃まで安定的に消費地へ届けたい」と強調した。