JA上伊那立毛品評会運営委員会は7月16日、第36回JA上伊那立毛品評会審査会を行った。JA上伊那やJA全農長野、上伊那農業農村支援センターの職員ら14人が出席。出品のあった管内の量販コギクの圃場8カ所を審査した。
栽培技術の平準化や品質向上などを目的に、出荷が本格化する時期に合わせて毎年開く。量販コギクのほかにも、JA上伊那の主力品目であるアルストロメリアやトルコギキョウなど年間で6品目を審査し、来年3月のJA花卉部会定期総会で表彰する。
量販コギクは露地栽培のためハウスなどの初期投資が少なく、あらかじめ単価が決まっているため安定した収入が期待できる。今年は2月の高温や3月の低温の影響で一株当たりの本数が少なく、茎が出荷規格よりもやや太めの圃場が多く見られた。カメムシやサビ病などの病害虫の発生が心配されたが、生産者のこまめな予防防除により品質は良好だ。生育は早まっていて、昨年より1週間ほど早い7月15日から出荷が始まった。JAでは7月末から8月上旬に出荷の最盛期を迎え、出荷本数約10万本を見込む。
この日、審査員は基準となる圃場と見比べながら、草姿や圃場状況、病害虫の有無などを確認し、各圃場を審査した。
JA営農経済部園芸課の五味雅巳花卉係長は「どの圃場もしっかりと管理されていた。梅雨明けの病害虫対策をしっかりと行いながら、切り残しのないよう出荷し、目標本数を超える出荷を目指してほしい」と話した。