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生育前進に留意し適期収穫を プルーン主力品種出荷開始 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 22, 2024 5:35:00 AM

グリーン長野特産果樹部会プルーン専門部で主力プルーン「サンタス」の出荷が7月16日から始まった。開花は昨年より遅れたものの、生育期の高温によって前進し、収穫・出荷は昨年より2日早い。サンタス出荷量の8割を支える長野市若穂地区では、収穫講習会を当初予定から早めた7月21日に開催。生産者41人が出席した。
講習会では、営農技術員が販売情勢と出荷・荷造りの注意点を説明。サンタスの品種特性として着色先行型であるため、着色だけを判断材料にしないこと、また、生育の前進によって熟期が早まるなか、同じ園や同じ木の中でも熟期がバラついている傾向にあるため、弾力の出たものから適期に収穫するよう呼びかけた。生産者の一人は「まだまだ見た目での収穫の判断ができなくて、ブルームを落とさないようにあまり果実に触れないようにしなければならないので、余計に難しい。できるだけ良いものを出荷できるようにこまめに畑に行きたい」と話した。
プルーンは、出荷の皮切りとなる「アーリーリバー」が7月3日から出荷開始。昨年よりもやや単価安でスタートしたが、品質への信頼や市場数量の減少によって単価が回復し、順調に推移、数量の多いサンタスの出荷による安定高単価販売に期待する。7月下旬を出荷の第一次ピークに前半品種で45トンを関東・関西・地元・中京の重点市場へと出荷。8月中下旬の後半主力品種へと安定高単価でつなぐ考えだ。