JAあづみ、JA大北、JA松本ハイランドの生産者でつくる中信ストック協議会は6月27日、安曇野市堀金のそ菜特産流通センターで秋ストック播種講習会を開いた。
部会員や松本農業農村支援センターの職員ら約20人が参加、JAあづみ営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員が播種方法を説明した。
講習会では育苗箱に培土を敷き詰め、5cm間隔で深さ1cm程度の溝に均一に播種した。作業効率を高めるため電動歯ブラシの先にV型の加工したプラスチックを付けて播種する方法なども試した。振動で播種量を調整でき、手播きよりも作業効率がよいことから参考にする生産者もいた。
小山指導員は「今後の鑑別作業が収量の確保に繋がるので、丁寧かつ効率的に播種して欲しい」と話した。
秋ストックは主に葬儀での仏花として需要が高い。比較的栽培がしやすく、播種から開花・収穫までの間が3、4か月と短く、同じ圃場で春と秋の年2回栽培できるのが利点だ。
2024年度の出荷計画は春・秋合わせて約20万本(前年対比4万本増)、販売計画は約1900万円(同比300万円増)を見込んでいる。
今後、7月中旬に子葉の生育・形態を比較し一重を間引く八重鑑別講習会を2回行い、出荷は10月中・下旬から本格的に増え、主に関西や中京方面の市場へ出荷し年内まで続く。
生産者は「秋ストックの播種が始まるにあたり、播種方法を再確認する事ができた。鑑別作業を丁寧に行い、市場関係者に選ばれる花を生産したい」と意気込んだ。