JAみなみ信州管内では切花のリアトリスの出荷が最盛期を迎えている。リアトリスは仏花や生け花の花材として使われ、関東方面の新盆に合わせて出荷する。豊丘村の同JA総合集荷販売センターでは1日、約3万本を職員が検品し出荷した。
リアトリスは同JAではこの時期を代表する季節の切り花。初夏に穂状の花を咲かせ、丈夫で手間なく育てることができ、草丈が高くなるので切り花としても見栄えがし重宝される。管内では各農家ごとの耕作面積は小さいものの、およそ35軒の農家が栽培している。同JAでは今年度の出荷を約13万本と見込み、8月10日頃まで出荷が続く。東京をメインに大阪、名古屋へも出荷していく。
同JA営農部農産課の大槻久技術員は「リアトリスは生産者の短期集中の収穫作業でまとまった量を出荷できるため市場からの期待も高い。南信州の鮮やかなリアトリスで初夏を感じてもらいたい」と話した。