JA上伊那南箕輪支所は6月6日と13日の2日間、管内の小学校2校の3年生181人を対象に「りんご体験学習」を開いた。地元農家から栽培方法を学びリンゴの成長過程や栽培の大変さ、収穫する喜びを感じてもらうことを目的に毎年開催。3戸の協力農家のもと、摘果から収穫までを体験する。
6日、南箕輪村の加藤弘道さん(45)の園地には南箕輪小学校の児童67人が訪れた。はじめにJAの果実担当指導員がリンゴ栽培の流れや摘果作業の方法を資料や実演で説明。その後、児童は良いと思った実を自分たちで選んだり、JA職員に聞いたりしながら友達同士で夢中になって作業した。摘果後は現在のリンゴの様子をスケッチした。
最後に児童は「色が変わってしまったものや虫食いのリンゴはどうしているのか」や「高いところの収穫はどうしているのか」など質問し学びを深めた。
加藤さんは「けがに気をつけて、りんごについてしっかり勉強してほしい」と期待した。
体験学習は11月の収穫までに今回を含めて4回の授業を計画。果実の大きさを測るなど成長過程を調査していくほか、自分で選んだ果実にシールを貼って模様をつけるオリジナルのリンゴをつくる予定だ。