JAグリーン長野は6月13日、「あんず」を初出荷した。当初は昨年より7日遅れを見込んだが、収穫直前が高温傾向であったことで生育が早まり、17日開始の予定を繰り上げ、同日から出荷を開始。昨年に比べて1日遅く、初日は山形3号など早生品種240ケース(1ケース=4kg)を出荷。昨年は凍霜害と収穫直前のひょう害によって正品数量が半減する厳しい年だったが、今年は大きな気象災害も無く、回復を期待。JAでは、市場に対し適時の情報発信を行うとともに、果実の先駆け品目として市場に取扱拡大を要請し、JAの売り場確保と生産者手取りの向上につなげる。
特産果樹部会杏・梅・桜桃専門部では14日に、長野市松代町の松代農業総合センターで目揃会を開催。生産者53人が出席するなか、JA営農技術員と販売担当が出荷規格や販売情勢、見通しなどを説明。営農技術員は「ロスの削減による生産者手取りの向上」を目標に、収穫判断のタイミングや、傷やスレなどの1次選果のポイントについて、見本を示して説明した。青木邦一専門部長は、「市場関係者からグリーン長野のあんずの出荷要請もあったので、ぜひより多く出荷をしてもらいたい」と仲間に呼びかけた。
出荷は7月上旬頃までを見込み、東京・地元・大阪・愛知の市場へ14万パック(1パック=500g)の出荷をめざす。