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中村兵衛さんが長野県知事賞受賞 第20回養卵品質共励会 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 14, 2024 5:05:00 AM

飯田市上郷で養鶏を行う中村兵衛さん(57)はJA長野県養鶏部会協議会が主催する第20回養卵品質共励会で最優秀賞の長野県知事賞を受賞した。12日、飯田市のJAみなみ信州本所を訪れ、同JAの寺沢寿男組合長に受賞を報告した。同共励会では卵殻強度や卵黄色調など年間5回の検査を行い順位をつける。中村さんは「近隣の皆さんのご理解があって生産が続けられる。受賞を励みにこれからも誠意をもって生産に励みたい」と喜びを語った。
中村さんは父が始めた養鶏を受け継ぎ今年で12年目。同JA養鶏部会を1軒で支えている。家族4人で7,000羽の成鶏を飼育し、休みなく毎日6,000個の卵を出荷する。中村さんが生産する「さくらたまご」は地元のスーパーや同JAの直売所に出荷している。
「元気な鶏から良い卵がとれる」と、健康な鶏を育てるためエサの配合にこだわる。夏場の環境管理には特に気を遣い、昨年は鶏舎にミストを導入して温度管理を強化した。「養鶏はやり方によっては将来性のある産業だと思う。皆さんの毎日の食を支える仕事に誇りを持ち、これからも安全安心な卵を届けていきたい」と話した。
報告を受けた寺沢組合長は「生産コスト高騰の厳しい経営の中でも前向きな姿勢に感銘を受けた。生産者がいてからこそ、この地域の安全安心な食を消費者に届けることができる。生産者の皆さんが営農を継続でき、次の世代につなげていけるようJAも支援していく」と激励した。