JAみなみ信州花き部会は5月30日、飯田市の同JA本所で2024年度花き出荷推進会議を開いた。同部会員、同JA役職員、JA全農長野、市場関係者ら66人が参加し、販売情勢や24年度の生産振興・販売方針を共有し、今後目標販売金額8億円(2023年度実績5億9千万円)を目指すとした。市場からは「ダリアを中心に花木や草花全般に、より安定した量を長期的に供給できる生産振興」の要望を受け、今年度の出荷について産地と市場が一丸となって取り組むことを確認した。
同部会の木下忠利部会長は「目指す方向を関係者でしっかりと確認して今年度の生産・販売につなげたい。市場の皆様にも様々な視点からご協力いただき、南信州の花をしっかり生産し売り込んでいきたい」と話した。
24年度販売方針では南信州の地域特性を活かした標高差による長期出荷や消費者の要望に応える品目提案で、メイン花から花木・草花まで「ほしいときになんでも揃う信頼の産地」としての認知向上を図るとした。
生産面では品目別の指導会で統一した高い技術での安定した生産を目指し、ダリアや花木などの主要品目の振興と併せて草花の栽培推進も強化する。ダリアなどの重点品目を中心とした施設化の推進などには同JA独自の補助事業ネクスト・アグリ・プランを積極的に活用する。
また同JAの花き・野菜等他品目の技術員が情報を共有し、果樹や野菜農家、非農家に対し空き園地の活用や春先の収入源として花木栽培を提案することで、生産振興や遊休地の解消、生産者の手取り向上につなげていく。
同会議後には(株)バロー SM商品本部生鮮部第2課の中村明子氏による「加工花の傾向・売れ筋について」の研修を行った。