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子どもたちに農業の大切さを伝え20年目 「あぐりの田んぼ学校」の食育活動 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 5, 2024 2:23:00 AM

飯田市竜丘地区の農家で構成する「あぐりの田んぼ学校」は8日、飯田市駄科にある「あぐりの田んぼ」でメンバー3人が指導し竜丘保育園の年長園児17人と保護者が田植え作業を行った。同校が同園と行う米づくりは今年で20年目。
同校の米づくりは田んぼでの作業だけではなく、田んぼの生き物教室や事前の田植え練習も行い、米づくりを通して子どもたちの農や食への興味を深め、農業の様々な役割を伝える取り組みが特徴。同校の熊谷伊久夫代表(75)は「この20年でやり方は変わってきたが、子どもたちに米づくりを通して将来につながる経験をしてもらいたいという思いは同じ。これからも活動を続け、日本の食を代表する米づくりを教育としても残していきたい」と話した。
この日はメンバーが育苗するなどし用意したうるち米「風さやか」ともち米「紅もち」の苗を田んぼに半分ずつ植えた。前日にはメンバーが同園を訪れ田植えの練習をしていたことや親のサポートもあり、園児らは集中を切らさず作業を進めた。
田植をした村澤碧くん(5)は田んぼの真ん中で「たのしい!」と声を上げ、満足そうな表情を見せた。一緒に参加した父の祐平さん(34)は「子どもとの農作業は新鮮で貴重な経験ができた。自分自身も子どもの頃以来の作業で楽しめた」と話した。
収穫は11月を予定し、親子での稲刈りを予定している。