JAグリーン長野の果樹4部会(りんご・もも・ぶどう・特産果樹)から成る「果実専門委員会」は6月4日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで、「果実販売推進会議」を開いた。JA全農長野、全国の重点取引市場13社を招いた会議は、果実の出荷本格化を前に今年の産地の情勢や生産者の要望を伝え、連携を確認する重要な機会。部会役員や流通センター・共選所運営委員会役員など生産者41名とJA役職員が出席した。
会議では、果実の生育状況や出荷日・出荷量の目安などを市場に説明し、取扱量拡大を要請。併せて、会議前段で行った分科会にて協議された内容を報告。りんご分科会(りんご部会)では、競合産地の情勢を市場から聞き、長野県産への期待が高まっていること、また産地からの的確な情報発信について要望が上がり、産地として市場の要請に応じた生産・情報の提供と、市場と連携した生産資材価格高騰分の価格転嫁を目指していくことを共有したことを、営農技術員が報告した。
橘田龍一果実専門委員長は、「産地側は安定した数量の出荷をし、市場側はそれを価格に十分反映していただけるようにし、消費者に買っていただけることを大切にしていきたい」と話した。栗林和洋組合長は「しっかり価格転嫁がされていかなければ、生産者が生産意欲を失くしてしまう。JA・生産者・市場で連携を密にしながら、当産地のおいしい果物を召し上がっていただけるよう、しっかりと販売をしてまいりたい」と話し、市場へ理解と協力を求めた。